お話好きで料理の上手なMさん
最近物忘れがひどく、何回も同じことを聞いてきます。
要支援で生活支援にヘルパーが週2回お掃除と買い物代行に入っていました。
頭がおかしくなった!といって物を探し回ることも…。
一緒に住む息子さんも、最近料理の味がおかしいと言います。
味がしなかったり、真っ黒に焦げていたり、本人に言うと怒り出すことも。
一度病院受診して検査を受けてみては。と勧めても「私はバカになってない!!」
と怒ってしまいます。でも、本人もおかしいと思っているのか、すぐに忘れるのよ。
と弱気な面を見せることもあります。
認知症を疑う瞬間
「認知症を疑う瞬間」として、以下のようなポイントが考えられます。
- 同じ話を何度も繰り返す(短期間の記憶が抜け落ちる)
- 物の置き場所を頻繁に忘れる(冷蔵庫に財布を入れるなど、不自然な場所に置く)
- 日付や曜日、人の名前を間違えることが増える
- 計算やお金の管理が難しくなる(お釣りの計算ミス、支払いの忘れなど)
- 料理や家事の手順が分からなくなる(いつも作っていた料理が作れなくなる)
- 道に迷う、いつもの場所に行けなくなる(自宅の近くでも迷う)
- 感情の起伏が激しくなる、性格の変化が見られる(怒りっぽくなる、疑い深くなるなど)
この物忘れは認知症?
加齢とともに、記憶力の低下で、地名や人の名前など忘れてしまうことがあります。
認知症じゃないか?と心配になることと思います。
でも忘れっぽいことを自覚している場合は、ほとんどが加齢による物忘れだったりします。
体験したことの一部分を忘れたりするもので、ヒントがあれば思いだすことが出来ることが
多いです。
認知症の場合は、体験そのものをすっぽり忘れてしまいます。
買い物したことを忘れてまた買い物へ行ったり、食事したことを忘れて、
食事を催促したり、忘れたこと自体分からないことがあります。
また、認知症は徐々に進行するため、物忘れがひどくなっている場合は、
一度チェックしてみるのもいいかもしれません。
周りの方がチェックを
認知症の方は、忘れていること自体を忘れているため、自覚がないこともあります。
周りの方が異変に気付くことで、早期発見できる可能性もあります。
- におい・・・異臭はしないか
- 整理・整頓・・・服や物は片付いているか
- 料理…味や手順などは変わっていないか
- 冷蔵庫・・・冷蔵庫に入れるべきじゃないものが入っているか
- お金の管理・・・財布に小銭がパンパンになっていないか
- 車に傷・・・ぶつけてボコボコになっていないか
- 身だしなみ・・・同じ服ばかり、季節に合わない服を着ていないか
いつもとちがう!久しぶりに会ったら、おかしい!と気付いたら、
一度専門の医療機関に受診してみるのことが必要です。