50代になると、体力や健康の変化だけでなく、「あれ、最近物忘れが増えたかも」
と不安になる瞬間が出てきます。名前がすぐに出てこなかったり、
何を取りに来たのか忘れて立ち尽くしてしまったり…。
こうした小さな不安を感じるのは自然なことです。
私が訪問しているおばあちゃんも、その不安を和らげるために、
「日記」を続けています。彼女の手帳は毎日ぎっしりと書き込まれていて、
忘れないように、自分自身のために書き留めているのです。
そのおかげで、「昨日は誰が来てくれたんだっけ?」と思った時も、
手帳を開けばすぐに確認でき、安心できるとお話しされます。
記録することで、忘れてしまったことに落ち込むのではなく、
「書いてあるから大丈夫」と前向きに過ごせているのが印象的です。
日記がもたらす効果
- 記憶の助けになる:思い出せなくても、日記がサポートしてくれる
- 脳を活性化する:文字を書くことで頭を働かせる
- 気持ちの整理になる:不安や喜びを文字にすると、心が落ち着く
- 安心感をもたらす:自分の毎日が「確かにあったこと」として残る
50代から始めるメリット
日記は若い頃からでも始められますが、50代からのスタートにも大きな意味があります。
- 認知症予防の一つとして取り入れられる
- 自分史づくりになり、人生を振り返るきっかけになる
- 将来、家族にとっても思い出の宝物になる
続けやすい工夫
- 1日3行だけ書く「三行日記」から始める
- 手帳やスマホアプリ、写真+ひとことでもOK
- 「感謝日記」「できたこと日記」などテーマを決めると無理なく続く
おわりに
私が訪問しているおばあちゃんのように、日記は「忘れないための工夫」であると同時に、
「安心のための習慣」でもあります。
50代からの日記習慣は、未来の自分を支えるだけでなく、
大切な家族への贈り物にもなるはずです。
今日から、ほんの数行でも日記を始めてみませんか。