「最近、手が動かしにくくて…」
訪問先の利用者さんがおっしゃいます。
冷えやこわばりで指が思うように動かせず、不安そうな表情。
食事の時にも、スプーンがうまく持てず、食べる気もしなくなるそうです。
オムツ交換の後、手浴を実施しています。
たった数分、あたたかいお湯に手を浸すだけで、表情がほっと緩み、
「気持ちいいね」
「さっきより動かしやすくなったよ」
と喜ばれます。
【なぜ“手浴”がおすすめなのか?】
● 身体面の効果
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血行促進 → 手のこわばりや冷えの改善
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筋肉の緊張をやわらげ、可動域が広がる
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保湿・清潔の維持にもなる
● 心理面の効果
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やさしい温度で気分がリラックス
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不安やストレスの軽減
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ふれあいを通じて会話が弾む
【手浴は“夏”にもおすすめ】
「手浴って、寒い時期だけのものでは?」と思われるかもしれません。
ですが、実は今のような夏の時期にも手浴はとても効果的です。
高齢者の方は、冷房が効いた室内で過ごすことが多く、
指先の血行が悪くなったり、手が冷えてこわばるケースも少なくありません。特にクーラーが強く効いている施設やご自宅では、
身体が冷えていることにご本人も気づきにくいため、
手浴を取り入れることで血行がよくなり、
動かしやすさや安心感につながります。
手浴のケアをしている介護者にとっては、
温浴効果でますます汗がでますが・・・(^-^;