介護に美容を。ケアビューティストという仕事を知っていますか?

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介護

訪問介護の仕事をしていると、利用者さんのいろいろな姿に出会います。

食事を作ったり、掃除をしたり、買い物をしたり……。

生活を支えることが私たちの仕事ですが、利用者さんと接していると、「その人らしく、毎日を楽しむこと」も大切なんだなと感じることがあります。

そんなことを考えていたときに知ったのが、**「ケアビューティスト」**という仕事です。

高齢になっても、おしゃれを楽しみたい

私が訪問している利用者さんの中には、爪にマニキュアを塗って、おしゃれを楽しまれている方がいます。

年齢を重ねても、爪先まできれいにしている姿を見ると、とても素敵だなと思います。

「その色、きれいですね」

そんなふうに声をかけると、嬉しそうな表情をされることもあります。

マニキュアというと、「おしゃれのため」というイメージが強いかもしれません。

もちろん、きれいに見せることも目的のひとつですが、爪を保護するという役割もあります。

そして何より、明るい色のマニキュアを塗ることで、気分まで明るくなることがあります。

鏡を見て、「今日もきれいだな」と思える。

誰かに「素敵ですね」と言ってもらえる。

そんな小さな喜びが、毎日の生活の楽しみになるのではないでしょうか。

美容は心にも作用する

介護というと、どうしても「できないことを支援する」というイメージがあります。

食事が難しくなったら手伝う。

掃除ができなくなったら代わりに行う。

入浴が難しくなったら介助する。

もちろん、どれも大切な支援です。

でも、人は「できないこと」だけで生きているわけではありません。

「きれいになりたい」

「おしゃれをしたい」

「人に会うときは素敵にしていたい」

そんな気持ちも、その人らしく生きていくためには大切なのだと思います。

美容には、見た目を整えるだけではなく、気持ちを前向きにする力もあるのではないでしょうか。

ケアビューティストという仕事

「ケアビューティスト」は、外出することが難しい高齢者や障がいのある方などのもとへ訪問し、
美容を通して心身をケアする仕事です。

ネイルやメイク、ハンドケアなど、美容のサービスを提供するだけではありません。

会話を楽しんだり、昔好きだったことを思い出したり、「きれいになった自分」を見て笑顔になったり。

美容を通じてADL(活動的日常生活動作)やQOL(生活の質)の向上を目指し、
健康寿命の延伸に貢献することを目的としています。

美容を入り口にして、心まで元気になれる時間をつくる。

それがケアビューティストの大きな役割なのではないかと思います。

「もう年だから」と諦めなくてもいい

私たちは、年齢を重ねると「もう年だから」と、いろいろなことを諦めてしまいがちです。

洋服も地味なもの。

お化粧もしなくなる。

爪のお手入れもしなくなる。

もちろん、本人が望まないのであれば無理にする必要はありません。

でも、「本当はおしゃれをしたい」と思っているのなら、年齢を理由に諦める必要はないと思います。

80代、90代になっても、女性は女性。

「きれいでいたい」という気持ちは、年齢だけでなくなるものではないですよね。

介護に必要なのは「お世話」だけではない

訪問介護の仕事をしていると、利用者さんの生活を支えることの大切さを実感します。

でも、それだけではなく、

「今日は何を着ようかな」

「この色のマニキュアにしようかな」

「髪をきれいにしてもらおうかな」

そんな楽しみがあることも、生活の質を高めることにつながるのだと思います。

介護される人ではなく、一人の人として、一人の女性として、その人らしく暮らす。

そのために美容ができることは、意外と大きいのかもしれません。

私も年齢を重ねても、おしゃれを楽しみたい

利用者さんの爪に塗られた明るい色のマニキュアを見ていると、私自身も「年齢を重ねても、おしゃれを楽しめる人でいたいな」と思います。

美容は、若い人だけのものではありません。

きれいな色の服を着る。

髪を整える。

お気に入りのアクセサリーをつける。

爪をきれいにする。

ほんの少しのおしゃれでも、気持ちが明るくなることがあります。

介護の仕事を通して、私は「身体を支えること」だけではなく、心が元気になることも、その人の生活を支える大切な要素なんだなと感じるようになりました。

「今日も素敵ですね」と言われて、嬉しそうに笑う利用者さん。

その笑顔を見ている私まで、ちょっと嬉しくなる。

そんな小さな幸せを大切にできる介護って、いいなと思います。

ケアビューティストという仕事を知って、改めて感じたこと。

それは、何歳になっても「自分らしく、きれいでいたい」という気持ちは大切にしていいということでした。

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