先日、介護の専門学校の実習生が職場にやってきました。
3日間、訪問介護の実習に来られたそうで、各自ヘルパーさんに同行して、
現場で様々な事を学びます。
訪問介護の業務内容の把握
訪問介護での業務は、「身体介助」「生活援助」の2つがあります。
- 身体介助・・・実際に利用者さんの身体に触れて行う介護
食事・入浴・着替え・排泄・歩行などです。 - 生活援助・・・利用者さんが行うのが困難な家事のサポート
食事の支度・洗濯・掃除・買い物などです。
ヘルパーができない介護も覚えておかなければなりません。
例えば、
①本人以外の援助となる行為・・・家族分の洗濯・調理・部屋の掃除、ペットの世話など
②最低限の日常生活にひつようのないこと・・・大掃除・窓ふき・庭の手入れなど
③時間がかかりすぎること
利用者さんとのコミュニケーションの練習
実習生にとって一番の課題がこのコミュニケーションではないでしょうか。
今まで高齢者の方と接することがなかった人にとっては、何を話せばいいのか、
どう接したらいいのか迷ってしまうのもすごくわかります。
特に初対面で相手をよく知らない段階では、話題作りに困ることは実習生に限らず、
多くの介護者の悩みでもあります。
まずは、利用者さんの今までの暮らしを知るということです。何が好きで、苦手なものは何か、
趣味は何か、どんなことができなくて、なにがしたいのか・・・
これは、事前に資料を見たり、同行してくれるヘルパーさんに聞いたりして、情報を集めます。
また、利用者さんの性格や相性によってもコミュニケーションの取り方は変わってきます。
耳の聞こえにくい利用者さんや話の好きな利用者さんなど・・・
聞こえやすいように大きくはっきり話す、筆談する、目を見てしっかり聴く姿勢をとる等。
利用者さんの状態や性格に合わせて臨機応変に対応することが大切です。
利用者さんに敬意を示す
利用者さんは【お客様】であり、【人生の先輩】でもあります。
言葉遣いや態度で敬意を示すことが大切です。
また、こちらの緊張が伝わり、気まずい雰囲気になることもありますので、
なるべくリラックスしてゆっくり話すことも大事です。
介護者が相手に寄り添う気持ちで接すれば、必ず利用者さんにも伝わってよりよい
信頼関係が築けることでしょう。