息子さんと二人で暮らす認知症の利用者さん宅へ訪問しています。
「○○ちゃん、仕事に行った?」
「○○ちゃんの晩御飯作らんと」
いつまでたっても子どものことは気になるのが親です。
認知症の症状で、時々怒りっぽくなったり、忘れてしまったり、
訳が分からなく混乱することもあります。
同じことばかり話して、苛立たせることも・・・
はじめに
親が認知症と診断されたときのショックと混乱は計り知れません。
親が認知症になった息子として、どのように対処すべきか、
どのように支援を受けるべきか考えてみましょう。
一人で抱え込むことは心身の負担が大きく、時にはストレスや疲労が
積み重なってしまうこともあります。
「自分が頑張らなければ」と思う気持ちは尊いですが、
適切な支援を受けることも非常に重要です。
1. 認知症を理解する
認知症は単なる物忘れではなく、認知機能の低下を伴う進行性の疾患です。これには、記憶喪失、判断力の低下、コミュニケーションの問題、行動の変化が含まれます。最初のステップは、病気について十分に理解し、親がどのような支援を必要としているかを知ることです
2. 一人で抱え込まないための心構え
介護はチームで行うべきものであり、一人で全てを背負う必要はありません。自分自身のケアも大切です。次の心構えを持つことが大切です。
- 助けを求める勇気を持つ: 「助けを求めることは恥ではない」という意識を持ちましょう。自分の限界を認識し、支援を求めることは健全な介護のために必要なことです。
- 休息を取ることの重要性: 自分自身が健康であることが、良い介護を提供するための基本です。定期的に休息を取り、リフレッシュする時間を確保しましょう。
3. 利用できる介護支援サービス
介護の負担を軽減するために利用できるサービスはたくさんあります。以下は代表的なものです。
- ホームヘルプサービス: 家庭内での介護をサポートしてくれるホームヘルパーを利用することで、日常のケアや家事負担を軽減できます。
- デイサービス: 日中だけ介護施設に預けることで、自分の時間を持つことができます。利用者も他の人と交流できるため、リフレッシュになります。
- ショートステイ: 数日間から数週間、介護施設に預けることができるサービスです。急な用事や休息が必要な時に便利です。
- レスパイトケア: 介護者が休息を取るために、一時的に介護を代行するサービスです。心身のリフレッシュに活用しましょう。
4. 地域の支援ネットワークを活用
地域には様々な支援ネットワークがあります。これらを活用することで、
介護負担を減らすことができます。
- 地域包括支援センター: 地域ごとに設置されている包括支援センターでは、
介護に関する相談や支援を受けることができます。 - 介護者支援グループ: 同じような立場の人たちと情報交換や悩みを共有することで、
精神的な支えを得ることができます。 - ボランティア団体: 地域のボランティア団体によるサポートを受けることで、
日常の介護負担を軽減できます。
5. 自分自身のケアを忘れない
介護者が健康で元気であることが、良い介護の基本です。以下のポイントを押さえて、
自分自身のケアも大切にしましょう。
- 定期的な健康チェック: 自分の健康状態を定期的にチェックし、
異変を感じたら早めに対応しましょう。 - 趣味やリフレッシュの時間を持つ: 自分の好きなことをする時間を確保することで、
ストレスを発散しましょう。 - カウンセリングの利用: 心の負担が大きい時は、専門のカウンセリングを利用して、
気持ちを整理することも大切です。
まとめ
介護を一人で抱え込むことは避け、周囲の支援やサービスを活用することが大切です。
自分自身の健康と幸福を守ることで、より良い介護を提供することができます。
困った時や疲れた時は、ぜひ他の人に助けを求め、自分を大切にしてください。
あなたは一人ではありません。多くのサポートが待っています。
今すぐ支援を活用して、より良い介護ライフを送りましょう