孤立を防ぐ 家族や友人との関係を大事にしよう

ふと思うこと

独りぼっちだと感じる孤独、人とのつながりが少ない孤立。

OECD(経済協力開発機構)の調査によると、家族以外との付き合いがほとんどない
人の割合は、先進国の中で日本が最も高くなっているとのこと。

日本の社会的孤立度の高さの原因は、戦後の経済発展の中で血縁・地縁・社縁などが
失われ、新しい時代に順応したつながりが形成されていないためと分析されています。

 

孤立の原因

内閣官房孤独・孤立対応担当室は孤独・孤立問題に関する初の全国調査を実施し、
2022年4月に「人々のつながりに関する基礎調査」を公表しました。

それによると、

「孤独だと感じることはあるか」の問いに対し、3人に1人が孤独を感じている

  • 年収が低いほどその傾向が強い
  • 心身の健康状態が悪い人ほど孤独感が強い
  • 無職の人に次いで派遣社員の孤独が高い
  • 外出の頻度が高い人ほど孤独感が低い傾向がある
  • 同居人がいない人の孤独が高い
  • 相談相手いない人の方が孤独感が高い

原因としては、

  • 一人暮らし
  • 家族との死別
  • 心身のトラブル
  • 転向・転職・離職・退職
  • 人間関係によるトラブル

また、新型コロナ感染症も影響し、人と直接会ってコミュニケーションをとることが減った
事も要因のひとつです。

孤立を避けるには

日本人は辛抱強く、人に迷惑をかけないようにすることを小さい頃から教わってきました。

実際、私が介護している高齢者の方々は、お手伝いをすると、「こんなことまでしてもらって
申し訳ない」とか「こんなことさせられないわ」とご自分でやろうとされる方は多いです。

子供に迷惑をかけないように、老いた夫婦で介護する老々介護も
周りの人に迷惑をかけないように、一人家で引きこもりも
助けてと言えない一人介護も

迷惑はかけてもいいお互い様

ぐらいの気持ちでいいと思います。
子供に対しても、今まで育ててきた恩返しをしてもらうつもりで、お願いしてみましょう。
子供も遠慮せず、頼ってほしいと思ってることでしょう。

まずは、子供や友人と積極的に連絡をとりましょう。
近所の人にも、まずは挨拶から。

「自分の存在を気付いてくれる」「自分を気にしてくれている」
と感じる関係性をつくることが大切です。

独り言の大きいおじいさん

私の近所に独り言の大きいおじいさんが、独りでアパートの2階に住んでいます。

毎日朝早く、階段を下りてくるのですが、「よっこらしょ、今日は寒いなぁ。」
と何かいつも掛け声や独り言を言っています。

その声を聞いて、今日も元気そうだな。と思います。
夏は窓を開けっぱなしなので、うるさいなと感じることもありますが・・・

ある日、いつもの時間に降りてこず、部屋から「あー、あー」と声が聞こえます。
あまりにもその声がずっと続くので、変だなと思い、玄関から出たことがあります。

アパートの下の人も同じ思いだったのでしょう。外に出てきていました。
何かおかしいと思い、声掛けしてみたそうです。
どうも動けないらしく、救急車を呼ぶことになりました。

その後2週間くらいは、いつもの声は聞こえませんでした。
今も、毎朝「よっこらしょ」と言いながら降りてきています。

 

 

 

 

 

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