防災を考える 高齢者も参加できる避難訓練を 

ふと思うこと

地震大国の日本。いつどこで起こってもおかしくない状況です。
先日、訪問介護先で地震が起こり、利用者さんと抱き合って
「怖かったね~!!」と言ってたところです。

災害のために、防災グッズを揃えたり、安全対策をしておくことは、
大事です。
利用者さんとの会話の中でも、防災に対する準備をしないと・・・という
意識は高まっているのですが。

家の安全対策

私が訪問している利用者さん宅には、大きな箪笥があることが多いです。
背の高さ以上ある箪笥がベッドのそばに置いてあったりします。
嫁入り道具の箪笥なのでしょう。大事においてあったりします。

また、所狭しと床に物が置いてあることも多々あります。
これでは、避難する時の障害になってしまいます。
今一度家の安全対策をしてみましょう。

  1. 部屋の出入り口、寝室には背の高い家具は置かない。
  2. 家具の上には、割れたり、落ちる危険のある物を置かない。
  3. 廊下や出入り口までの通路に物を置かない。
  4. テレビは耐震マットやチェーンで倒れないようにする。
  5. 家具は転倒防止の突っ張り棒や金具で固定する。

非常用持ち出し品の準備

  • 飲料水・食料
  • 非常用トイレ・おむつ
  • 防寒シート
  • 入れ歯・洗浄剤
  • 薬・お薬手帳・湿布
  • 懐中電灯&電池
  • ラジオ
  • スリッパ

これらの物をリュックに入れていつでも持ち出せるようにしておきます。

利用者さん宅に伺うと、玄関にこの非常持ち出しリュック置いてる方も
いらっしゃいます。「いざという時これを担いで歩けるかね~」
と心配そうに話されています。

備蓄品の準備

災害時には、最低3日分、可能であれば、7日分の備蓄があるとよい
と言われています。

特に高齢者は、簡単に買い物や支援物資をとりに行くことができない
可能性もあります。
そのため、ある程度の水分や食料、生活必需品を準備しておくことが
必要です。

食料は自分の食べやすいものを用意し、普段から食べなれているものが
いいでしょう。
好きなお菓子なども、食欲のない時に食べられそうです。

近所づきあいをする

普段から近所とのつながりを作っておくことも重要です。
特に独り暮らしの高齢者は、情報も入りにくく、近所の方のサポートが
欠かせません。

いざという時には、声をかけてもらったり、支援物資を運んでもらったり
できます。

また、地域の防災訓練に参加してみるのも大事です。
防災訓練の集合場所まで行くのも大変という方もいるでしょう。
そんな方は、とりあえず玄関まで行く練習をしてみましょう。
玄関まで出ていければ、近所の人と一緒に避難できたり、助けを呼ぶことも
できます。

高齢者が参加しやすいよう防災活動自体も変えていくことが必要です。

施設の防災訓練

以前勤めていた介護施設でも、防災訓練がありました。

毛布と物干しで担架のつくり方などを学びました。
階段の上り方・下り方の練習をしました。

川の近くの施設だったので、浸水を想定して、1階から2階に
垂直避難しました。

杖をついて歩く利用者さんと階段をゆっくり上りながら、
「もし、災害が起きたら、助けてくれんでえーけん、あんたら
逃げないかんよ!!」とおっしゃってたおばあちゃんを思い出します。

 

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