お風呂を嫌がる理由と、介護者にできる工夫4選

介護

「今日はやめておきます」
コルセットを外して入れるはずなのに、利用者さんは首を振るばかりでした。

お風呂を嫌がる利用者Yさん

腰を骨折し、コルセットを着用しているYさん

医師から“入浴OK”の許可が出ているにも関わらず、首を横に振ります。
説得しようと声掛けをしてもますます機嫌が悪くなるばかり。

結局は入らない日が続いています。

本人の立場での原因とは

  • 「滑ったらどうしよう」という転倒への恐怖

  • コルセットを外す=“弱さ”を見せるようで嫌だったのかもしれません。

  • プライドや羞恥心(「世話になるのが恥ずかしい」)

  • 「できることは自分でやりたい」という長年の価値観・誇りから
    「介護される」ことに対する強い抵抗感があるのかもしれません。

介護者としての工夫

  1. 「今日はお風呂どうしましょうか?」と一度だけ声をかけ、無理にすすめず、
    本人のペースを尊重する。
  2. 不安を否定せず「今日はやめてもいいですよ」「またいつでも準備しますね」
    と伝えるだけにする

  3. 信頼関係を築きながら「見守っていますよ」の姿勢といつでも準備しています
    という環境づくり

  4. 強く反応されても気にせず、一定の距離感を保ちながら見守る

まとめ

”できる”と“やりたい”の間には、気持ちの壁があります。
安全・安心はもちろん、“心の準備”にも寄り添う介護が、必要なのかもしれません。

「お風呂に入ることは、体を清潔にするだけでなく、心を軽くする時間でもあります。
入りたくない日があってもいい。
でも、その先にある“気持ちいい”を一緒に思い出せたら、きっと笑顔になれる。
それを信じて、声かけていきたいです。

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