認知症予防 脳に刺激を与えよう 

介護

訪問介護で伺うご利用者さん宅には、
玄関先や部屋に花がきれいに生けられています。
それを見ると、家族さんの少しでも季節を感じてほしいという
気遣いが感じられて、ほんわかします。

毎日、ご飯食べて、テレビ見て、寝る・・・同じことの繰り返しのようですが、
1日として同じ日はありません。

脳に刺激を

毎日同じことの繰り返しだと、脳が考えることをやめて
働かなくなってしまいます。
加齢や運動不足で筋肉が衰えるように、
脳も積極的に使わないと委縮するといわれています。

具体的には、何をすればいいんでしょう。

  1. 運動
  2. 料理
  3. 良い睡眠
  4. 新しいことにチャレンジ
  5. 笑う

1は言うまでもないですが、運動することによって血行が良くなり、
脳の血流もよくなって脳の細胞が活性化されるという研究結果も報告されています。

指先を使うと脳内の血行が良くなるといわれ、デイサービスでも工作や塗り絵などが
リクリエーションとして行われています。

 

2.料理は意外と頭を使う行動です。
食事を作るには、メニューを考えることから始まり、
材料をそろえたり、切ったり、
順番など同時にいろんなことを考えなければなりません。

自分で作ることによって栄養もバランスよく取れるようになれば、一石二鳥です。

 

3.睡眠中に分泌される成長ホルモンは新しい細胞を作るだけでなく、
修復もしてくれます。
睡眠中に脳の老廃物を排出して掃除が行われているといわれています。

 

4.新しいことをしてみるといいと言われても、何をしたらいいか困ります。
以前音楽をしていたなら、新しい楽器に挑戦してみるとか、
インターネットの知識を増やすとか、
字を書くのもお勧めです。
難しいことは無理と思われる方は、いつもと違う道を散歩してみるとか、
昨日とは違ったことを見つけてみるとか。脳は新しいことが大好きです。

 

5.笑うことにより、脳内の記憶を司る「海馬」が活性化されるそうです。

以前、『笑いヨガ』という研修があって参加したことがあります。
研修が始まってすぐ、講師の先生が、「はい、今から大声で笑ってみてください。」
とおっしゃり、困惑したのを覚えています。

おかしくもないのに、大声で笑えるものかと思いますが、
意識的に口角をあげて笑うふりをするだけでも、脳は笑ったと認識し、
同じ効果が得られるそうです。

日々、認知症の方と接していますが、一人で部屋で過ごし、
笑顔が減って無表情の方もおられます。

話しかけると嬉しそうに昔の話をしてくださったり、
同じことを何回も楽しそうに話してくださる人もおられます。

ヘルパーが訪問することで、利用者さんが笑顔で過ごせる時間が増えたらと思います。

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