はじめに
50代はまだ体も気力も元気で、「住まいのことはまだ先でいい」と思いがちです。
しかし、実際に後回しにした結果、大きな負担になってしまうケースを目の当たりにします。
私が訪問しているある利用者さん宅では、モノがあふれ、床には穴が開き、
耐震性も心配な状態でした。耐震リフォームをすることになったのですが、
工事に入る前に部屋のタンスの中身や床に置かれた物を片付けなければならず、
とても大変な作業でした。高齢になってからでは、片付けや判断、
工事の立ち会いは想像以上に負担になります。
だからこそ 「動ける50代の今」こそ、住まいを整えるベストタイミング なのです。
なぜ50代のうちに住まいを整えるべきなのか
- 体力があるうちに片づけられる
- 判断力がしっかりしているので、自分の希望を反映できる
- リフォーム工事や片付けの準備もスムーズにできる
- 「いつかやろう」と思っても、実際に動けなくなるのはあっという間
まずはここから!住まい見直しチェックリスト
🗑 片づけ・整理
- タンスや押し入れの中を定期的に見直す
- 「1年以上使っていない物」を処分する
- 床に物を置かないようにする
- 思い出の品は写真に残してコンパクト化
🏠 住まいの安全
- 床の傷みや穴をチェック
- 耐震診断を受ける
- 必要に応じて耐震リフォームを検討
- 家具の転倒防止器具を設置
🚪 バリアフリー対策
- 玄関や廊下の段差を確認
- トイレ・浴室に手すりを設置
- 滑りにくいマットや床材を使用
- 夜間用の照明(足元ライト)を設置
🔌 設備の見直し
- ガスコンロからIHに切り替えを検討
- 照明をLEDに変更して明るさ確保
- インターホンをモニター付きにする
- 防犯カメラやセンサーライトを確認
📦 将来の住まい方を考える
- この家に住み続けるか?将来の方向性を家族と話し合う
- ダウンサイジング(小さい家やマンション)も選択肢に入れる
- サービス付き高齢者住宅などの情報を集めておく
まとめ
動ける50代のうちに住まいを整えることは、未来の自分への最高のプレゼントです。
「まだ大丈夫」と思っていても、リフォームや片づけは体力も気力も必要です。
利用者さん宅での経験からも、準備は早いほど良いと実感しました。
小さな片づけからでもいいので、ぜひ今日から一歩を踏み出してみてください。
未来の暮らしがぐっと安心で快適になります。