先日、訪問した利用者さん宅から帰ろうと車に乗って、発車しようとミラーを覗くと一人のおばあさんと目があいました。
びっくりして振り返ると、おばあさんが何か話しながら手招きしていました。
こっちに向かって歩いてくるので、危ないと思い、車から出て話を聞くことにしました。
ニコニコしながら、ちょっと聞き取りにくいですが、何か話しています。
寒い日だったのですが、薄着で足はつっかけを履いて、口はもごもご何か入っているよう…。
よく見てみると、沢庵二つ見えました。ご飯の途中に出てきた感じです。
認知症の方かな?
頭によぎったので、一緒に家に帰った方がよさそうです。
次の訪問時間も気になりましたが、放ってはおけない感じ・・・
「お家はどこですか?」と訊いてみると、
「大丈夫、▷〇☆※×#?!」聞き取れない。
大体私は、大丈夫という言葉を信じないことにしている。
認知症の方と接していると、「大丈夫」という方が本当に多い。
大体が大丈夫ではない。
「お家まで一緒に帰りましょう。」といってとりあえず、歩き出します。
しばらく歩くと一軒のお家の庭に慣れた感じで入っていき、縁側に座って手招きします。
ここかな?と玄関を見てみると、開いたままでした。
「じゃあ、私行くとこあるので帰りますね。」と伝え、少し離れてみました。
すると、おばあさんは何事もなく、開いた玄関から家に入っていき、玄関を閉めました。
ホッとしました。
このまま家が見つからないと、警察に連絡しなくては・・・と思っていました。
ニコニコで別れられたのが、幸いです。
後日、気になって訪問先の利用者さんに聞いてみました。
すると、「隣の隣のおばあさんやろ?よくうろうろしてるのよ(笑)」とのこと。
違ったお家に入ってなくて良かった・・・と安堵しました。