認知症のK子さん　それわざと？　まだら認知症とは

笑顔がかわいい認知症のK子さん

性格は明るく、昔は井戸端会議をしてるリーダー的存在だったんだろうなぁと思わせるほどです。

来る人に「あんた、これ持っていき！！」とお菓子を持たせてくれるような・・・

息子さんが二人いるのですが、「○○ちゃん、こっちおいで」とか「○○どこ行ったん？」とか声をかけます。そのたびに、職員が「○○ちゃん、仕事に行ってるんよ。」というと、納得して、にっこりします。

時々「あそこに女の子おったろ？」とか「はよ、こっちおいで」と誰かに話しかけたりしています。

結構焼きもちやきなのか、職員が他の利用者さんと話していると、その職員に「あんた、ちょっとこっちおいで。」と呼んだりします。

それ、わざと？

いつものように、職員と話しながら「はい、これ」とエアで何かをくれます。手を出していただきながら、これ何？と聞くと「おいも」とにっこりします。

違う職員が私も頂戴と手を出すと、出した手を引っ込めます。そして知らん顔します。その職員が「えーっ」て反応すると、いたずらっ子みたいに笑います。

それが可愛くて何回も繰り返してしまいます(笑)

そんなK子さんもボーッとしてることもあります。そんな時は声をかけると、まず「あんた、誰？」と聞いてきたりします。

今まで話しながらおむつ替えをしていたのに、車椅子に移乗させて話しかけると、職員の顔を初めて見たような顔をします。

まだら認知症とは、認知症の症状の波が大きい状態のことです。

認知機能が全体的に同程度に低下するわけではありません。

昨日できていたことが今日はできないってことがあり、それも時間によったりします。

だから周囲の人には、誤解を生みやすいです。

昨日はできていたのに、できないと怠けているかのように取られることもあり、本人も周囲の人も混乱します。

まだら認知症の原因は、

脳血管性認知症で起こりやすく、小さな脳梗塞や脳出血が原因となることもあります。