実務者研修 スクーリング4日目
実際にケアプランを見ながら、訪問介護計画書を作成しました。
1人では難しいということで、2.3人でグループを作り、相談しながら、
作っていきます。
訪問介護計画書とは?
介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するケアプランに示された援助目標に
沿って、訪問介護事業所のサービス提供責任者などが作成する計画の事です。
①以前習ったアセスメントを通して浮かび上がった課題を書きます。
利用者さんの『~したい』ということを書くようにします。
②援助目標は長期目標と短期目標があります。
まず大まかな長期目標から決めて、その目標を達成するための
具体的な短期目標を決めます。利用者さんが主語の『~できる』
という風に書きます。
この目標には、期限があります。
大体長期目標は1年、短期目標は6カ月のことが多いとのこと。
入院していて自宅に帰る場合などは、短めにして様子を見てみたり、
利用者さんの状態に合わせて、ケアマネさんが期間を決めているそうです。
③具体的な援助内容・方法を書きます。
誰が見ても同じ行動がとれるように書きます。
この訪問介護計画書は、利用者さんや家族さんに説明して同意を得る
ことが必要です。
利用者さんや家族の方が読んで、目標に向けて前向きになれるような計画を立てる
事が大事とのことでした。
手順書とは?
次に手順書の書き方を教えていただきました。
サービス提供責任者が作成します。
初めて訪問するヘルパーさんでも、手順書を見れば、戸惑うことなく、
サービスを提供できるように書くのが理想的です。
挨拶をして入室するところから始まって、最後挨拶して退出するまで、
時間の配分と共に、具体的なケアの方法、物品の場所や使用上のポイント、
注意点などを箇条書きにして、わかりやすく書きます。
その後実際に訪問がスタートして、現場の声に基づいて改良を重ねていく
事が理想的とのこと。
現場をよく知るヘルパーさんが気づいた点をもとにスタッフ間で情報交換を
重ね、手順書を更新し続けることでより良いケアに結び付くことになります。
ヒヤリハットとは
ヒヤリハットとは、業務中に「ヒヤッ」「ハッ」と、危ないと思ったこと
が起きたものの、事故には至らなかったことをさします。
種類としては、転倒・転落、外傷、誤嚥・誤飲などが挙げられます。
ヒヤリハットは、安全管理におけるリスクマネジメントにおいて
重要視されており、事故や災害につながる要因を特定し、対策する貴重な
機会です。
ヒヤリハット報告書を出すことで、職員同士情報を共有し、分析して
対策することが事故を未然に防ぐ上で重要と言えます。
職員が出しやすいように、報告書の書式を簡易なものにする工夫も
されているようです。
以前の施設では、前もってヒヤリハットの用紙を何枚か配られて、
ミーティングの時に提出するようになっていました。