先日、実務者研修2日目 経管栄養の演習がありました。
午前中:胃ろうによる経管栄養演習 5回
午後:経鼻経管栄養演習 5回
経管栄養とは?
経管栄養とは、口から食事がとることができない、あるいは摂取が不十分な人の
消化管内にチューブを挿入して、栄養剤を(流動食)を注入し、栄養状態の維持・
改善を図る方法です。
経静脈栄養(点滴等で静脈から栄養を投与する方法)に比べ、より食事に近く、
消化管の機能もより正常に維持・増進することができます。
チューブを挿入した経路により、胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養に分類できます。
- 胃ろう・・・手術(内視鏡)により、腹壁から胃内にろう孔を造設し、チューブを留置
したもの - 腸ろう・・・手術(内視鏡)により、腹壁から空腸にろう孔を造設し、チューブを留置
したもの - 経鼻経管栄養・・・左右どちらかの鼻の穴から、食道を経て胃内にチューブを挿入留置
したもの
それぞれに長所・短所があり、特徴を理解し、安全に実施することが大切です。
演習の手順
まず、看護師の先生がお手本を見せてくれます。
- 医師の指示書の確認
- 手洗い
- 必要物品の準備
- 栄養剤の確認・準備
- 利用者さんへ説明・確認
- 環境整備・姿勢保持
- 栄養剤注入
- 報告
- 片付け
- 記録
手順は以上のとおりです。
事前に動画で手順を確認、シュミレーションして臨みました。
実際、お手本を見て、確認することの多さと重要さがわかりました。
一日目の喀痰吸引の演習もそうですが、身体に直接管を挿入したり、
栄養剤を注入する行為は、とても危険を伴います。
施設などでは、様々な利用者さんがいて、栄養剤もいろんなものが
あることと思います。
『身体に入れる物は、確認を3回すること!!』
看護師の先生が教えてくれたのが印象に残りました。
初めて点滴チューブやカテーテルチップシリンジなどの機材を使って、
演習しました。
今まで看護師の方が点滴したり、吸引したりするのを見たことがあるだけでしたが、
実際に手に触れ、体験することの重要さを学びました。