実務者研修 介護技術演習

介護

実務者研修 スクーリング5日目

ボディメカニクス、移動・移乗について学びました。
日々の仕事でいかに腕だけで持ち上げていたり、腰痛の原因となることを
していたか実感しました。
ちょっと意識することで、利用者にとっても、介護者にとっても楽になることを
学びました。

ボディメカニクスは、身体を効率的に動かすための原理や技術を指し、
介護の現場で非常に重要な概念です。
特に、介護者が利用者を安全に持ち上げたり移動させたりする際に、
身体にかかる負担を最小限に抑えるために使われます。

1. 重心の安定

  • 自分と利用者の重心を意識することが重要です。重心が低いほど安定しやすく、
    力を効率的に使うことができます。
  • 例えば、膝を曲げて腰を落とし、自分の重心を低く保つことで、
    利用者を持ち上げる際の安定性が向上します。

2. 足元の位置

  • 足を肩幅程度に開き、両足をしっかりと地面につけることで安定感を増します。
    また、作業する方向に足を向けることで、無理な体勢を避けることができます。
  • 利用者を持ち上げるときや移動させるときは、背筋を伸ばし、
    膝を使って力を発揮するようにします。

3. 背中の使い方

  • 背中は真っ直ぐに保ち、腰を曲げずに動作することが大切です。
    背中を丸めると腰に負担がかかりやすくなります。
  • 物を持ち上げるときは、腰ではなく、脚の力を使って持ち上げるようにします。

4. 持ち上げる技術

  • 利用者を持ち上げる際は、力を一点に集中させるのではなく、
    体全体で力を分散させることが大切です。
  • 手で持ち上げるというよりは、体全体で持ち上げる意識を持つことがポイントです。

5. てこの原理の活用

  • 自分の体をてこのように使って、効率的に力を伝えることができます。
    例えば、膝を曲げて、重心を低くして持ち上げることで、
    利用者を軽く感じさせることができます。

6. 介助する際の声かけとタイミング

  • 利用者に事前に動作の意図やタイミングを伝えることで、
    協力を得ながら安全に介助を行えます。介助者と利用者が一緒に動くことで、
    スムーズな移動が可能です。

7. 補助具の活用

  • 移動用のリフトやスライディングシートなどの補助具を活用することで、
    介助者の体にかかる負担を減らすことができます。

ボディメカニクスを活用することで、介護者の負担を減らし、利用者にとっても
安全で快適な介護を提供することが可能です。安全で効率的な介護を行うために、
これらの技術をしっかりと習得していくことが重要です。

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