高齢者にとって食べることは生きること 

介護

訪問介護で利用者さんのお宅に伺い調理もしています。

高血圧だったり、糖尿病だったり、さまざまな病気を抱える方がいます。
限られた時間と材料で調理するのは大変です。

もともと料理が好きな人であれば、いろいろメニューも浮かんできそうですが…
高齢者の方に食事を作る場合には、他にも注意が必要です。

高齢者の味覚の変化

  1. 味覚の鈍化
    • 原因: 味蕾(味覚を感じるセンサー)の数が減少し、味を感じる能力が低下する。
    • 影響: 甘み、塩味、酸味、苦味の感受性が低下し、全体的に味が薄く感じる。
  2. 嗅覚の低下
    • 原因: 嗅覚細胞の減少や嗅覚神経の劣化。
    • 影響: 味覚と嗅覚は密接に関連しているため、嗅覚の低下が味覚にも影響を及ぼす。
  3. 唾液の分泌量の減少
    • 原因: 唾液腺の機能低下や薬の副作用。
    • 影響: 口の中が乾燥し、食べ物の味を感じにくくなる。
  4. 薬の影響
    • 原因: 高齢者は複数の薬を服用していることが多く、副作用で味覚が変わることがある。
    • 影響: 特定の味が強く感じられたり、金属のような味がしたりする。

味覚の変化への対応策

  1. 風味の強化
    • ハーブやスパイスを使用: レモン、ショウガ、ガーリック、パセリ、バジルなどのハーブやスパイスで味を引き立てる。
    • 酸味を加える: レモン汁や酢を加えて、味を鮮やかにする。
  2. 食感の工夫
    • 柔らかい食材: 歯や嚥下機能が低下している場合、柔らかい食材や調理法(煮る、蒸す)を選ぶ。
    • 多様な食感: 一つの食事に多様な食感を取り入れて、食べる楽しみを増やす。
  3. 見た目の工夫
    • 色鮮やかな食材: 彩り豊かな野菜やフルーツを使用して、視覚的に楽しめるようにする。
    • 盛り付け: 美しい盛り付けで食欲を引き立てる。
  4. 温度に気をつける
    • 適温で提供: 食べ物を適温で提供することで、風味や食感を最大限に引き出す。
  5. 唾液の分泌を促す
    • 水分補給: 食事中に適度に水分を摂取する。
    • 噛む: よく噛むことで唾液の分泌を促す。

実際のレシピ例

  • レモンとハーブの鶏むね肉
    • 鶏むね肉をレモン汁、タイム、ローズマリーなどのハーブでマリネし、焼く。
  • ショウガとガーリックのスープ
    • 野菜や鶏肉をショウガとガーリックで煮込み、風味豊かなスープを作る。

高齢者の味覚の変化を理解し、それに対応した調理や食材選びをすることで、食事の楽しみを維持し、栄養バランスを保つことができます。

時には気分を変えてお弁当も

いつもヘルパーが作ったものを食べていると、たまには飽きてくることもあるでしょう。

そんな時にはお弁当を買ってみるのもお勧めです。
いつもの味と違って、食欲がわくことも・・・

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わんまいる

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