訪問介護で私がお伺いする男性の利用者さんは、ほとんどがタバコを吸われる方です。
受動喫煙をさけるため、すぐに換気します。本当は訪問時間中は、たばこを吸わないでほしいですけどね。
利用者さんの本人のためにも、やんわり禁煙してみては…とお勧めするのですが、
「えーんよ、死んでも。」の一点張り。
服や髪ににおいは付くし、次の訪問先の利用者さんのことも気になります。
せめて、タバコ加算とかつけてほしい今日この頃です。
喫煙できる施設はあるの?
愛煙家の方たちにとって、介護が必要になった時、施設に入所を考える時に、
たばこが吸えるか吸えないかは、重要な問題です。
全国的にもたばこが吸える施設は少ないです。
屋内はほとんどが禁煙になっています。
喫煙できる施設だとしても、自由にどうぞ という風にはいきません。
たばこは、職員によって管理されることになります。
(たばこによる火災防止から。)
以前いた施設では、90代の愛煙家の利用者さんがおりました。
室内では、禁煙でしたので、吸いたくなったら職員に付き添いしてもらい、外で吸っていました。
どんなに寒くても、足が痛くても歩行器を押して吸いに行ってました。
吸いたい時に職員が忙しい時には、我慢してもらっていました。
「たばこ吸えんのなら死んだほうがまし。」がいつものセリフでした。
たばこの間、職員は利用者さんと話していました。
戦時中の話が多かったですが、タバコの煙を避けて、風上で座って話を聞いたものです。
その方にとっては、のんびりたばこを吸ってお話して、いい気分転換の時間だったと思います。
夫婦同室だったので、唯一一人になれる時間だったのかもしれないですね。
たばこOKの施設探しは困難
近年禁煙化に伴い、喫煙可能な施設は減少しているようです。
まず建物内はほとんどの施設で喫煙禁止になっています。
住んでいる地域のたばこOKな施設を調べてみると、
住宅型有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームなどが出てきました。
1000件近くある施設のうちの40件です。
喫煙は、健康被害のリスクとともに、火の不始末による火災のリスクもあるため、禁止にしている施設が多いのが現状です。
そのため、喫煙者にとっては施設をあきらめ、在宅介護を選ぶ方が多いんだろうと実感しています。