訪問介護員として利用者様宅に伺っていますが、足の踏み場もないほどに
物があふれているお宅があります。
利用者さんいわく、「誰も来るわけじゃないし、困らんのよ。」
支援が始まってから、2か月くらいですが、相変わらず、物が溢れています。
孤独が原因の1つ
その利用者さんはお母さんと一緒に住んでいましたが、お母さんが亡くなってからは、
独り暮らしです。
娘さんは近くにいますが、結婚され、家族と一緒に暮らしているので頼りづらいそうです。
電話で頼んだ時にだけ、必要なものを送ってくれるそうです。
その方は口癖のように、「もう、ええんよ。」「片付けてもしょうがない。」
とおっしゃいます。
荷物は勝手には片付けることはできないので、寝ている所と、床が見えている所を
ほうきではいて、床拭きするのだけなので、掃除もあっという間に終わってしまいます。
少しずつでも片付けをしようと声掛けしますが、「かまん、せんでいい。」と
拒否されるので、コミュニケーションをすることで信頼関係を築いてる所でもあります。
「この間、娘に電話したら私がぼけたんじゃない?みたいなことを言われたんよ。」
と淋しそうにおっしゃいました。
若い頃は、服にも身だしなみにも気を使って、ばりばり働いていたそうです。
そのせいか、廊下には袋にいっぱい入った服が所狭しと何個も並んでいます。
仕事が忙しくて、子どもにあんまり接してあげられなかったとも。
娘さんが足繁く、顔を見せてくれれば、片付けする気にもなってくれるのかな、
と思います。
「今は寒いから、暖かくなってからぼちぼち一緒に片付けようかね。」
とおっしゃいます。