認知症のS恵さん 介護職2年目に出会った利用者さん

介護

夫婦でサ高住に入居したS恵さん。

夫婦だけど別の部屋を希望。家族によると夫婦仲が悪いらしい。S恵さんが1階で旦那さんが2階になった。時々ふらふらと旦那さんのところに顔を出してはすぐに帰っていく。

ある日、入浴介助で浴槽に機嫌よく浸かっていたS恵さん。ニコニコしながら、「あんた○○(旦那さんの名前)の女やろ?」って訊いてきた。「えーっ!!なんでそうなる?」

さっき旦那さんの移乗介助をしていた時に、S恵さん部屋にきたわ・・・と思い出し、説明しても聞く耳もたず、「まーえーわい。昔からそうなんよ!」と旦那さんとの昔話を話し始める。

本人は機嫌がいいので入浴介助はスムーズに終わり、また次の入浴介助の日・・・

「あの女には優しいのに、うちには冷たいのよ!」と愚痴をこぼす。この間のことは忘れてしまったようで、ホッとした。

それから数か月・・・旦那さんが病気で亡くなってしまい、S恵さんは旦那さんがなくなったことを理解できないようで、何回も「うちの○○さんは?」と訊いてくる。

入浴介助で浴槽に浸かりながら、旦那さんの愚痴をこぼしたり、「あれでも優しいんよ!」とにっこり笑って話してくれる。

旦那さんと仲良くしたいんだろうね。本当は大好きなんだよね。って切なくなるのでした。

認知症の方に接していると、その人のストレスだったことをよく話している気がします。父が厳格すぎてよく怒られてたとか、旦那さんが仕事で忙しくて淋しかったのよとか・・・

タイトルとURLをコピーしました