介護施設で働いていたころ、入浴介助や移乗介助で腰を痛め、
ベルトをつけて働いている職員が結構いました。
一回腰をやると、その後の生活に支障があるばかりか、その後の
人生にも大きな影響を与えることと思います。
介護ロボットを知る
介護現場で活用できる介護ロボットは、現在様々な商品が開発されてるそうです。
まずは知ることから・・・
ネットで介護ロボットの映像を見ました。
ベッドから車椅子まで移乗してくれる移動支援ロボット「Robear」
可愛いお顔で人をやさしく抱えてくれるそうです。
以前勤めていたデイサービスでは、大柄な利用者さんがおられました。
いつもニコニコ温厚なのですが、車椅子からの移乗介助や
入浴介助の時には、職員に身を任せるのが不安なのでしょう。
声掛けすると力が入ってしまって、
立つのにも職員二人がかりで大変でした。
いつ職員の腰がやられるか、余計なところに力が入り、
かえって危なかったのを思い出します。
その点、ロボットだと安心して身を任せられるような気がします。
なんたって力持ちなんですもの。
施設夜勤の時に活躍してくれる介護ロボット
「SOIN」(ソワン)
自動巡回してくれるロボットで、
アラームが鳴ったら、自動に駆け付け
部屋に入室と同時に、映像を録画します。
夜勤は職員の人数は少なく、オムツ交換の時にコールが鳴ったり、
徘徊する利用者さんに付き添ったり、心理的にも体力的にも負担が多いです。
その点、ソワンは疲れ知らずで、良きパートナーになってくれそうです。
介護ロボット普及する?
政府もロボットの開発・普及に力を入れているにも関わらず、全国的に見ても、
普及率はまだまだ低いそうです。
その理由として、
- 導入コストが高い
- 利用者や施設が介護業務にロボットを利用することに抵抗がある。
- ロボットの技術的な信頼性や安全性の面
などが挙げられます。
先進事例“北九州モデル”とは
北九州は全国に先駆け、介護ロボット等を導入し、先進的介護の実現に
向け、実証事業に取り組んできました。
業務の仕分け
↓
ICT・介護ロボット等の導入
↓
業務オペレーションの整理
という3段階を踏んで介護の様々な業務を効率化させ、職員の身体的・
精神的・時間的なゆとりを生み出すことができるというものです。
まとめ
これからの介護業界にとっては、慢性の人手不足を解消するためにも、
質の高い介護をするためにも、また介護職の精神的・身体的負担軽減のためにも
介護ロボット等の導入には効果があるとされています。
また、厚生労働省はAIによるケアプラン作成支援の調査にも取り組み、
ケアマネジメントの質向上の実証実験も行われているそうです。
介護ロボットやICT活用導入など、現場の職員にとっても育成・研修が
必要になってくると思われます。